新しい歯垢と古い歯垢の違いとは?

どうも、歯科医師の手塚です。

今回は、「新しい歯垢(しこう)と古い歯垢」についてお話したいとおもいます。

歯垢は別名、「プラーク」とも呼びます。

身体のために、古い歯垢を放置しない方がよい理由があります。

なんで定期的な歯のクリーニングが必要なのかということもお伝えします。

そもそも歯垢ってなんでしょうか。

テレビでも歯ブラシや歯磨き粉のCMで言われているかもしれません。

歯垢とは、

歯の表面に付着している、白色または黄白色のネバネバした物質です。 1mgには1億個以上の細菌が存在しています。



とあります。


1mgに1億個以上の菌がいるっていうこと自体凄い数だなーと思いますよね。


今回の話は、いわゆるお口の中の善玉菌と悪玉菌のお話です。

ヒトは、菌と共に生活しているので、何億、何兆という菌がお口の中にいることは自然なことです。

重要なのは、悪玉菌の割合が減ることです。


悪玉菌とは??

ヒトは何兆という数を超える菌と共に生活していますが、それぞれの菌に役割があることがわかっています。

ヒトの健康にとって良くないことが起こったりするものを悪玉菌としています。

当然、歯周病になりやすくなるとかそういうお口の中の弊害だけならまだ許せる?のかもしれませんが、もっと大変なことが身体の中で起こります。

では、どんな意味で悪玉なんでしようか。

1.薬を効かせたくても効かない

実は、その他の菌や、善玉菌とされている菌に比べて、600~700倍くらい薬が効きにくいということがわかっています。

歯磨き粉や、マウスウォッシュに薬用成分が入っているから大丈夫だと思いきや、ここまで効かないとなると、器具を使って落とす必要が出てきそうですよね...


2.放置しているだけでも炎症を誘発してしまう

この、悪玉菌たち、主にはグラム陰性桿菌と呼ばれる菌が主体で、細長い形をしているのですが、ウヨウヨと素早く動くものもいれば、静止しているようにみえるものもいます。

これらの菌は毒素を出します。

毒素が歯ぐきに侵入してきたと知った人間の身体は炎症を起こして対抗しようとします。

この時点ですでに、普通に生活している間もお口の中に炎症を持っていることになります。


3.血管の中にも菌が侵入する

歯を磨いている時などに、歯ぐきから血が出た経験はありませんか?

そんなときに起こるのが歯原性菌血症という状態で、血管の中に菌が侵入します。


血管の中に菌が入ってしまうと、色々な弊害があります。
当然、血管の中でも身体は入ってきた菌に対抗しようとしますから、血管でも炎症が起きます。


歯科発 ヘルシーライフプロモーション~食育・生活習慣指導と栄養管理~ 花田信弘監修より引用



あまり何回も菌血症を繰り返していると、アテロームといって、血管の中にゴミのようなものが付着していってしまうこともあります。


結果的に、血管が脆くなったり硬くなる原因を作り出します。

この時点で、お口の中だけではなく、身体の中で炎症を持っていることになります。




4.血管の中にゴミが溜まり、動脈硬化などの原因になる

血管の中で炎症が頻発してしまうと、血管内皮炎という炎症が起こるだけではなく、アテローム形成といって、血管の中にゴミが溜まるような状態になります。

このゴミが凝り固まったり、血管の中にできたかさぶたのような物が引っかかってできた病気が、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などです。

この時点で、お口の中の状況が引き金になり、全身の病気につながったことを意味します。


お口の中の菌のことをケアしなかったことで、こんなことが毎日毎日繰り返し起こっていると考えて下さい。




歯科発 ヘルシーライフプロモーション~食育・生活習慣指導と栄養管理~ 花田信弘監修より引用



防ぐには、どうしたら良いか?



あまりたくさんの汚れがついている方の場合は、1度しっかりと徹底したクリーニングを行う必要があります。

1度は綺麗になったけど、食生活の内容や、歯並びの関係、歯磨きの習慣などの問題で

汚れが溜まりやすい方は、


70~90日くらいに1回は歯科医院で悪玉菌を排除しましょう

ということになります。

歯科医院で、「3ヶ月に1回は歯石をとりましょう」と促されたことはありませんか?

個人差はありますので、その方に合った適切なお掃除のタイミングを見つけてあげることは歯科医院側の大切な仕事だと思いますが、

要するに、上記で述べたような、身体に対する不幸が振りかからないようにするための手段の一つと考えて頂ければ幸いです。

ご自宅でお口の中のケアをするための味方は、歯磨きやフロスなどの他にPOICウォーター(タンパク分解型除菌水)も治療の一環としては有効と考えます。


歯垢が溜まりにくい食生活や、虫歯ができにくい食生活や、歯周病になりにくい食生活などについては、また別の機会にお話したいと思います。

長文読んでくださり誠にありがとうございます。


最後に私が好んで説明に使用している図をご紹介します。



歯科発 ヘルシーライフプロモーション~食育・生活習慣指導と栄養管理~ 花田信弘監修より引用



メタボリックドミノといって、生活の悪習慣が引き金となり、病気が次々と引き起こされているということを表す図です。


なにを隠そう、この上流の小さなドミノに該当するのが虫歯や歯周病なのです



小さなドミノ元に戻す方が労力は少なく済みます。

今からでも、お口のクリーニングを始めてみませんか。


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手塚 充樹 
Mitsuki Tezuka
歯科医師 博士(歯学)
D.M.D. Ph.D.
ジンデンタルクリニック院長
テヅカ歯科クリニック勤務

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